11月2日、秋晴れの天気の中、「こどもがアートに出合うミラクルワークショップ」を開催しました。
午前中は親子で、段ボールの「かみよろい」を作るワークショップ。
こちらは、作成に少し時間がかかることから、前週(26日)の事前説明会を経てからのイベントでした。
「かみよろい」は特殊な段ボールに絵を描いたりコラージュして、自分だけのよろいを組み立てるもので、パーツは実際の鎧と同じように、いくつかに分かれており、飾りつけには、テープや折り紙、和紙をはじめ房など、色々なものを使うことができます。
26日の説明会では、鎧の仕組みの説明や、既に作られた鎧を見たり、イラストレーター渡邊純さん、現代美術家アレッサンドロ・ヨッシーニさんにアドバイスをもらいながら、デザインを考え、一部のパーツを組み立てました。
2日のイベント当日はまず、鎧の歴史についてのミニ講座があり、子供たちは目を輝かせながら、話を聞いていました。
その後、飾りつけの仕上げから、最後の組み立てまでを行いました。
親子で作るということで、お父さんやお母さんと協力しながら(時々大人のほうが真剣になりながら)、楽しそうに作成を行っていました。
完成後は、鎧を身につけて記念撮影をしたり、おもちゃの弓矢で那須与一のように試し打ちをしてみたり。
日本の文化とアートにみなさん親しんでいました。
「上手にできた。家に帰っても着たい」と、小学校2年生の男の子が満足そうに話してくれました。
「家族みんなで作った鎧。妹も手伝ってくれて、うれしい」と笑顔を見せてくれた女の子もいました。
午後からは、気軽にアートに楽しむ2つのワークショップが開かれました。
1つは、「こどもアトリエTette」を主催する画家のスズキサチコさんによる、「カタチからうまれるカタチ」。
ゴムやモール、リボンなど様々な素材をラミネートで貼り付け、それをOHPで壁に映し出すというワークショップです。
真剣に素材を選んだり、映し出したシートをまわしてみたり、そこに人形やハサミなどを重ねるなどして、様々な色や形の動きを楽しんでいました。
2つめは画家やパフォーマーとして活躍する佐野弘翔さんによる「おもいを てにこめて」。
画用紙や、透明の長いフィルム(OPPシート)にアーティストの方と子供たちが、クレヨンで思い思いに線や絵を描いて重ねていきます。
それを切って、飾ったり、OHPで投影したり。子供たちが手を動かし、形を作り、そこに名前をつけるなどして、アートに親しんでいる様子がとても楽しそうでした。
「普段の美術の授業では、萎縮してしまうのか絵がほとんど描けない息子が、先生に褒められながら生き生きと思うまま、絵を描いている姿を見て、とてもうれしかったです。美術って、本当は自由なものなんだと、感じました」
という保護者様のお話をお聞きし、アーティストも主催団体のアルテ・プラーサのスタッフも、やってよかったと強く感じた一日でした。また、頑張るかなぁ~。
参加していただいたアーティストの方々も、ご自身のサイトやFacebookに感想をアップしてくださっています。
人通りの多い道に面した会場だったので、講座以外にも気軽にアートと触れ合える遊びの場を用意しました。
参加いただいた皆様、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!